美容師になろうについて

美容師は誰もが知っている職業だと思います。そして人生で1回以上は髪を切りに美容室へ行った事がある人は多いと思います。しかし、誰もが知っている職業とはいえ、「働く」という視点から見た時に、その実情を知らない人がほとんどではないでしょうか。

美容に関する情報はネットやSNSで溢れ、インフルエンサーの美容師さんもたくさん登場します。その世界はキラキラしていて憧れから美容師を目指す人も多いでしょう。ただ仕事は美容師に限らずですが、外から見ているのと実際働くのでは大きなギャップがあります。そのギャップが離職に繋がる場合も多く、美容業界では国家資格であるに関わらず離職が多い事が問題視されています。

そこで「美容師になろう!」では美容師を価値ある「職業」としての観点から美容師になるための情報、就職活動に必要な情報を発信していきたいと思います。

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人々の生活になくてはならない職業

2020年に入り、コロナウイルス感染拡大が発生しました。5月に緊急事態宣言が発令され私たちの生活は一変し、不安な日々を送りました。移動ができなくなったため航空会社、鉄道会社、観光業界が大きな打撃を受けました。また飲食店なども休業を余儀なくされました。

しかし、その時、美容業界・理容業界に休業要請は発令されませんでした。休業する美容室、理容室も多かったですがあくまでも自主的な判断でした。なぜかというと、美容師・理容師の仕事は国民の衛生に関連する仕事で、休業してしまうと髪を切る場所がなくなり不衛生になってしまうからなのです。

コロナ禍、エッセンシャルワーカー(人々の生活を支えるために必要な職業に従事する労働者の事)という言葉も広がりましたが、美容師・理容師は人々の生活になくてはならない職業である事が証明されました。

変わらない本質と美容業界の進化

今の美容室の業態ができたのは昭和時代になってからですが、昭和・平成・令和と時代が変われど、変わらない美容師の仕事の本質があります。それは前述した国民の衛生に寄与していることはもちろん、ヘアスタイルを作る事で人々(お客様)を喜ばせ、人生を豊かにしていることです。

令和時代になっても美容学生たちは「人々を喜ばせる美容師になりたい」と抱負を述べています。美容師になろうでは多くの美容師インタビューをして来ましたが、「ありがとうという言葉をいただける素敵な仕事」とほぼ全員が口にします。お客様から感謝の言葉をいただける事に誇りを持ち、美容師自身の人生も豊かになります。それこそが仕事の本質でしょう。

そして一方で美容業界は進化を遂げています。元々は髪をセットする人が美容師でした。その後カットが浸透し、カット、カラー、パーマ、ヘアセットなどが美容師の主な仕事になっていました。その技術は美容機器、薬剤の開発などと共にどんどん進化しています。美容師自身の創意工夫によるところも大きいでしょう。

また美容室で働く人は美容師だけではなくなりました。アイデザイナー、ネイリスト、エステティシャン、ヘアメイクアーティスト、ブライダリストなどの職種の人も活躍しています。その中には美容師と兼任する人も数多くいます。また美容師と理容師のダブルライセンスを取得する人もいます。医療、健康産業など異業種とのコラボもあります。

なりたい将来像を明確にしよう

このように美容業界は時代と共に多様化し、美容室の数は増え続け全国で26万軒を超えています。その中でたった1社、就職するサロンを見つける事は至難の業でしょう。美容師になろうでは変わらない本質と美容業界の多様化をわかりやすく発信する事により、これから美容師になりたい中高校生、就職活動を控える美容学生を応援していきます。

まずやるべき事はなりたい将来像(美容師像)を明確にする事です。美容師になろうを就職活動におおいに活用してください。

※美容師になろうはNETと誌面と両方のメディアで展開しています。

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