20代をどう生きるのか! MINDS 代表取締役 池田 浩 Ikeda Hiroshi

20代をどう生きるのか! MINDS 代表取締役 池田 浩 Ikeda Hiroshi

持っているお金、エネルギー、時間、全てを全力で使い切る

お金がないが人生の目的があった20代

私が美容師免許を取得したのは1985年ですので、今から36年前になります。その事を前提に話を聞いて下さい(笑)美容師になった20代はとにかくお金が無かったです。私は大学を卒業して何もやりたい事がなく大手企業に就職しました。給料と休みはしっかり取れるがどこか物足りない日々に終止符を打ちたく9ヶ月で退職し、24歳で人より遅く美容の世界に飛び込みました。覚悟の上とはいえサラリーマン時代は手取り25万円の給料をいただいていたのが、美容室に就職して手取り10万円以下になってしまいました。この格差は大きかったです。お金が無いので切り詰められるのは食費だけで、食費は月8000円で生活していました。タッパーにお弁当を詰めて自炊していました。3食全部一緒でした(笑)家賃は2万2000円の風呂なしアパート。しかしデッサンの道具を買ったり、美術館に行ったり、好きな事に少しのお金と時間を使っていました。またしっかり遊んでもいました。サーフィンが趣味だったのですが、道具を揃えてしまえば意外とお金がかからない趣味なんです。今の時代は私の時代ほどでは無いでしょうが、それでもアシスタント時代はお金のやりくりに苦労すると思います。

エネルギーと時間をどう使うか

しかし、20代はエネルギーがすごくあります。そして自分のために使える時間もたくさんあります。私も1 分、1 秒を無駄にせずがむしゃらに挑戦していました。体力もありますので夜通し先輩から美容についての話を聞いたり自分の思いをぶつける事がすごく楽しかったです。美容に限らず、お金は無いがエネルギーと時間がある20代をどう過ごすかで、30代以降の人生が決まっていきます。50代になった今だからこそ実感しています。また20代は美容師として成長できる時期です。自分にとって「師」といえる人を見つけ、チームの中で自分の技術、接客を磨き美容がどういう仕事なのかをサロンワークを通して学びましょう。私たちは職人なので手に職をつける、すなわち技術を磨くという事が重要です。そして30代は、20代でお金とエネルギーと時間をフル活用して培ったスキルを試して行きましょう。私自身は34歳で独立しマインズを創業しました。それ以降、40代、50代と紆余曲折がありましたが、毎年新入社員を迎えられる会社となり充実した人生を送っています。美容師は人間的にも成長できる素晴らしい職業です。美容を通じて子供の夢を応援できる社会を創る事が私のビジョンです。

有限会社マインズ
代表取締役 池田 浩 Ikeda Hiroshi
マックス美容専門学校卒 
1962年生まれ 千葉県出身